房  総  ネットワーク
細胞と長寿

房総ネットワーク  「細胞と長寿」   (2020/ 1/26)

----長寿----

長寿とは何歳からでしょうか、80歳は当たり前の時代ですので90歳以上を長寿として考えてみましょう。
長寿を祝う節目の年齢には、還暦や古希、喜寿などの名称があります。以下、長寿の祝い事を掲げて見ます。

◎還暦(かんれき)…60歳
生まれた年の干支に還ることから、「還暦」と呼ばれるようになりました。赤いちゃんちゃんこの風習があり、赤が長寿祝いの色とされています。

◎古希【古稀】(こき)…70歳
中国の唐時代の詩人、杜甫の詩の一節である「人生七十古来稀なり」に由来しています。現代では還暦よりも本格的な長寿の祝いと考えられているようです。紫が長寿祝いの色とされています。

◎喜寿(きじゅ)…77歳
「喜」という字の草書体が七を3つ重ねた形になり、七十七と読めることに由来しています。紫が長寿祝いの色とされています。

◎傘寿(さんじゅ)…80歳
「傘」の略字が八と十を重ねた形になり、八十と読めることに由来しています。黄(金茶)が長寿祝いの色とされています。

◎卒寿(そつじゅ)…90歳
「卒」の略字である「卆」が九十と読めることに由来しています。白が長寿祝いの色とされています。

◎白寿(はくじゅ)…99歳
百から一を引くと「白」となることに由来しています。白が長寿祝いの色とされています。

◎紀寿(きじゅ)または百寿(ひゃくじゅ)…100歳
100年が一世紀ということから紀寿、また100歳であることから百寿と呼ばれています。白が長寿祝いの色とされています。

100歳を超えた長寿祝いには、108歳の茶寿や111歳の皇寿、120歳の大還暦があります。また、250歳で天寿というものもあります。

平均寿命が延びている現代であっても、やはり80歳を過ぎても元気なのは、お祝いに値することですよね。

では、どうすれば長寿できるか考えてみましょう。長寿に必要な項目として 食事 運動 意識 運命(宿命)の4つが必要で、食事は人が生きる上で必要なものです。話す、歩く、物を掴む、食べる等の動作は全て筋肉による動きで、筋肉を正常に保つには運動が必要です。そして生きようとする意識が必要です。最後に運命(宿命)があります。
それでは、90歳の長寿を目指して、よろしくお願いいたします。


----食事で長寿を----

60兆個の細胞で構成された一つの人体が一人の人間で、60兆個の細胞一つ一つが生命をもっていますが、細胞の寿命は細胞によって1日、2日~1年、2年~数年以上で、細胞が死んでは、新たに生まれてを繰り返して人体を維持しています。これを新陳代謝といいます、外部から取り入れた無機物や有機化合物を素材としてエネルギーを貰って細胞は生きています。外部から取り入れるエネルギーの元は、他の生命体(植物、動物)を頂いて、そのエネルギーで細胞は生きています。

人体の細胞が生まれ変わる場合、DNAをコピーして新しい細胞を作りますが、この時にダイエットを行っていて、摂るべき栄養素を摂っていなかった場合どうなるでしょうか。
  ・コピーしたDNAがミスプリントされる場合がある
  ・新しい細胞が不完全な細胞の場合がある

このような状態を何回か繰り返すと、細胞が「がん」化される場合があります。栄養素によっては体調不良などの症状がでる場合もあります。

人は生きる上で必要なエネルギーを食事として摂る必要があります。
エネルギー源になる栄養素として、
 ・糖質
 ・脂質
 ・タンパク質があり、これらを3大栄養素といいます。
 ・ビタミン
 ・ミネラル を加えたものを5大栄養素です。


◎糖質
糖質は穀類やイモ類、砂糖、果物などに多く含まれる栄養素で、体にとって重要なエネルギー源として活用されています。日本人における1日あたりの炭水化物の目標摂取量は320gです。

糖質をとりすぎると
体内に取り込まれた糖質の多くは、消化・吸収を経てブドウ糖に分解され、血液を通して全身に運ばれてエネルギーとして活用されます。ところが、糖質をとりすぎると余分なブドウ糖が脂肪に変換され、体脂肪として蓄えられてしまいます。
糖尿病をはじめとしたさまざまな健康トラブルの原因になります。


糖質が不足すると
エネルギーが不足して疲れやすさにつながります。さらに、糖質の不足分を補うためにタンパク質がエネルギー源として使われることで、筋肉量が減少してかえって基礎代謝を低下させる原因にもなりかねません。また、ブドウ糖は脳にとって唯一のエネルギー源です。糖質が不足してブドウ糖が十分に届けられなくなると、集中力の低下など脳の働きを妨げてしまう可能性も考えられます。


糖質の摂取をコントロールする食生活の工夫
糖質を多く摂取するのも体に負担をかけます、極端にカットするのもよくありません。
普段の食生活のなかで糖質の存在を意識することです。
 ・糖質は麺類やご飯、パンなどの主食に多く含まれます。
 ・理想は、一汁三菜の和食。
 ・食べ方にも注意が必要、ゆっくり時間をかけて食事。
 ・「野菜」→「魚・肉」→「主食」の順で一口ずつよく噛んで食べる。
 ・間食にお菓子やジュースをとる方は、量に注意が必要です。
 ・玄米や全粒粉のパンは低GI食品です。
 ・食事は腹7分で


◎脂質
脂質は、炭水化物、たんぱく質と並ぶ3大栄養素の1つで、食品では主に油脂類に多く含まれています。中性脂肪やコレステロールも、脂質の1種です。脂質は、とりすぎると肥満や脂質異常症(高脂血症)の原因になりますが、本来は体内のさまざまな機能に関わる大切な栄養素です。

・エネルギー源となる
・細胞膜の材料となる
・ホルモンの材料となる
・脂溶性ビタミン(ビタミンA・D・E・K)の吸収を助ける
・皮下脂肪として体温維持や内臓保護をする、などのはたらきがあります。

脂質には、バターやサラダ油、オリーブオイルなど調理に利用する「見えるあぶら」と、肉類や 魚類、卵、乳製品、お菓子やインスント食品など食品そのものに含まれる「見えないあぶら」 があります。食事をする時、つい「見えるあぶら」のみに気を配りがちですが、脂質を上手に摂るためには、「見えないあぶら」の摂り過ぎにも注意することが必要です。

脂質は摂りすぎると、動脈硬化や肥満の原因になりますが、不足すると、血管や細胞膜がもろ くなり脳出血の可能性が高まります

[ 1 日の脂質の適正量の目安 ]
20~29歳 約 70g (女性 約 55g)
30~49歳 約 65g (女性 約 50g)
50~69歳 約 60g (女性 約 50g)
70歳以上 約 55g (女性 約 40g)

脂質の摂り方のポイント
・調理に使う油=「見えるあぶ ら」の目安は、20g(小さじ 5杯) です。
・脂質量の多い料理(もの)、少ない料理(もの)をバランス良く組み合わせましょう。
・揚げ物(フライ、から揚げ、天ぷら等)は、1 週間に 3 回位までにしましょう。

普通に食事をとっていれば不足しにくいと考えられていて、むしろ現代の食生活では、とりすぎによる健康障害が問題視されています。

極端なダイエットを続けると、脂質が不足し、肌荒れや便秘などの症状が起こります。
健康を保つためにも、過剰になりすぎず、不足しすぎず、適量をとることが大切です。


◎タンパク質
たんぱく質とはアミノ酸が多数結合した高分子化合物で、筋肉や臓器など体を構成する要素として非常に重要なものです。また、それだけでなく、たんぱく質は、アミノ酸の組み合わせや種類、量などの違いによって形状や働きが異なり、酵素やホルモン、免疫物質としてさまざまな機能を担っています。

たんぱく質はアミノ酸に分解されて、吸収された後、体に必要なたんぱく質に再合成されます。ヒトの体の中には数万種類ものたんぱく質があり、それぞれが、異なる役割を持っています。酵素やホルモンとして代謝や体の機能を調節するもの、ヘモグロビンやトランスフェリンなど物質の輸送に関与するもの、γ-グロブリンなど免疫に関与するもの、アクチンやミオシンなど体を構成するものなど、どれも、生きていくためには欠かすことのできないものです。

たんぱく質は、体を作る構成要素であるだけでなく、酵素やホルモンなど体の機能を調節する大切な役割を果たしているため、不足すると、免疫機能が低下して抵抗力が弱くなり、さまざまな病気にかかりやすくなります。また、たんぱく質が不足すると筋力も低下します。特に、高齢者は、肉や魚の摂取量が少なくなり、たんぱく質が不足しがちなので、意識して、摂るように心がけましょう。

たんぱく質は、肉類・魚介類・卵類・乳類など動物性の食品のほか、豆類・穀類など植物性食品に多く含まれています。一般的に、動物性食品に含まれるたんぱく質の方が、アミノ酸スコアの高い良質のたんぱく質が多いですが、特定の食品に偏らないように、それぞれのたんぱく質をバランスよく食べるようにしましょう。


◎脂溶性ビタミン
油と一緒に摂取すると吸収が良くなります。体内に蓄積されるため、摂取しすぎると過剰症が現れ、体に害を及ぼすことがあります。

ビタミンA :目に作用し、視覚を維持する
うなぎ、レバー、乳製品

ビタミンD :骨の形成に必要、不足すると骨が弱くなる
マグロ、かつお、干ししいたけ

ビタミンE :抗酸化作用があり老化を予防する
アーモンド、かぼちゃ

ビタミンK :血液凝固作用に必要、骨の形成にも関与する
納豆、ブロッコリー、ほうれん草

◎水溶性ビタミン
過剰な分は尿に溶けて排泄されるため、少量をこまめに摂取することがポイントです。

ビタミンB1 :糖質の代謝、神経機能維持に必要
豚肉、玄米、大豆

ビタミンB2 :糖質、脂質、アミノ酸の代謝に必要
レバー、魚介類、きのこ類

ビタミンB6 :アミノ酸の代謝に必要
にんにく、ピスタチオ、海苔

ビタミンB12 :血液の形成、神経細胞の機能維持に必要
さんま、あさり、卵

ビタミンC :鉄分の吸収、コラーゲンの生成に必要
トマト、みかん、緑茶

葉酸 :血液形成に必要、妊婦・授乳婦への摂取推奨
レバー、枝豆、緑色野菜

ナイアシン :エネルギー代謝において重要
レバー、肉類、きのこ類

ビオチン :糖質、脂質、アミノ酸の代謝に必要
レバー、肉類、卵黄

パントテン酸 :糖質、脂質、アミノ酸の代謝に必要
レバー、豆類、牛乳


◎ミネラル
ミネラルは体内で合成できないため食物として摂る必要があります。不足した場合は欠乏症やさまざまな不調が発生しますが、摂りすぎた場合にも過剰症や中毒を起こすものがあります。

ナトリウム :細胞外液の主要な陽イオンとして体液の浸透圧や酸・塩基平衡を調節する 。神経や筋肉の興奮伝達に関与する。

カリウム :細胞内液の主要な陽イオンとして体液の浸透圧や酸・塩基平衡を調節する 。神経や筋肉の興奮伝達に関与する。
昆布、バナナなど

カルシウム :リンと共にハイドロキシアパタイトとして骨格を形成する。筋肉の収縮に 関与する。
大豆、牛乳など

マグネシウム :カルシウムと共に心臓および血管の機能を正常に保ちます。
骨や歯の形成に役立ちます。
蕎麦、わかめ

リン :筋肉の収縮に関係します。
骨や歯の形成を促進します。
細胞膜や遺伝に関連する核酸の成分となります。
ちりめんじゃこ、プロセスチーズなど

鉄 :ヘモグロビンや各種酵素を構成する。妊娠や月経により必要量が大幅に増加する。
納豆、豚レバーなど

亜鉛 :たん白質や核酸の合成に役立ちます。
味覚を正常に保ちます。
牡蠣、牛肩肉など

銅 :動脈硬化や老化を進行させる過酸化脂質の生成を抑える酵素の成分です。 鉄の吸収を促進します。
ココア、クルミなど

マンガン :糖質・脂質・たん白質の代謝に役立ちます。
動脈硬化や老化を進行させる過酸化脂質の生成を抑える酵素の成分です
香辛料、緑茶、藻類、穀類、種実類、豆類、小魚など

ヨウ素 :甲状腺ホルモンの構成成分となります。
藻類や魚介類などの海産物、昆布茶など

セレン :動脈硬化や老化を進行させる過酸化脂質を分解する酵素の成分です。
魚介類、肉類、卵、種実類、きのこ類など

クロム イ:ンスリンの働きを高め、糖質の代謝を正常にします。
藻類、調味料、きくらげ、魚介類、肉類、卵、穀類など

モリブデン :尿酸の生成に関係する酵素の成分です。
大豆、レバー、種実類、穀類など


食事は、テレビ等に惑わされず、全般の食材を摂るように心がければ大体は十分です。
一つの食材を多く摂ると偏りが出てくるので注意しましょう。

高齢70歳以上又はリタイヤ生活者は、体重を管理して体重が増えるようなら、食事量や食事回数の見直しが必要です。1日3食から2食に変更も考えましょう。

夕食や夜食が太ると言われている要因は、食べた後に動かないため、エネルギーが脂肪に変わってしまうからです。
日中は、食べたものがすぐエネルギーに変わるため、食べてもすぐに脂肪に変わることはありません。食べたものが脂肪に変わるのは睡眠中なのです。

▼それを踏まえて朝夕二つを比べると…
朝食食べる→消化吸収→エネルギー燃焼
夕食食べる→消化吸収→睡眠中に脂肪に変わる

夕食を抜けば、食べたものが睡眠中に脂肪に変わるリスクが減るのです!
「現代人は食べすぎです。糖尿病、高脂血症、脳出血、心疾患、メタボ、がんなど、多くの病気や体の不調は食べすぎによるものです。食べる回数を減らして、空腹をしっかり感じる習慣をつけると、病気を遠ざけ、若さを保てます」

現代人の食事は糖質が多すぎです。本来、人間の体は飢餓状態、つまり、低血糖、低栄養に耐えられるようにできています。その証拠に血糖値を上げる作用のあるホルモンは成長ホルモン、コルチゾール、カテコールアミン、グルカゴンなど複数あるのに対し、血糖値を抑えるホルモンはインスリンしかありません。

ところが、戦後、飽食の時代に入ってから、生活習慣病と呼ばれる病気が急増し始めた
これは1日3食の弊害かもしれません。今では、1日3食きちんと食べることが奨励されており、私たちもそれを信じて疑ってきませんでした。ところが『1日3食が健康によい影響を与える』といった確たる根拠は、少ないのです。

3食取ることのデメリット。
ひっきりなしに内臓が働かされていることから、内臓疲労が起きているはずです。また、糖分の取りすぎによる血糖値の乱高下が、糖尿病や心疾患などさまざまな病気の原因になります。たとえば、ご飯1杯にはスティックシュガー17本分の糖分が含まれています。これを1日3回も取れば、確実に糖分過多です。

健康のために3食きちんと食べていたことが、皮肉にも体調を悪化させていたのです。
そこで、おすすめするのが、プチダイエット、「16時間食べない時間を作る」ことです。
空腹(飢餓状態)が継続すると、脂肪燃焼のほか、血糖値降下、免疫力アップ、記憶力・認知力アップなどがみられる。そのため、海外の医療現場でも断食療法は注目されています。

「糖尿病、認知症、心疾患、動脈硬化、アレルギーなど免疫疾患の治療、老化予防のほか、がんの治療法としても効果をみせています」

プチダイエット、「16時間食べない時間を作る」を行うと長寿遺伝子が働き、健康寿命を延ばすこともできます。

「長寿遺伝子」「若返り遺伝子」とも呼ばれるサーチュイン遺伝子は2000年に米国・マサチューセッツ工科大のレオナルド・ガランテ教授が酵母の中から発見しました。その後の研究で、ヒトなら誰でも持っていることが分かっています。
この遺伝子が活性化すると、細胞内でエネルギー源を作り出す小器官「ミトコンドリア」が増えるとともに、細胞内の異常なたんぱく質や古くなったミトコンドリアが除去されて、新しく生まれ変わる「オートファジー(自食作用)」という機構が働きます。工場の機械装置を更新するのと同じように細胞を若返らせるのです。
それに伴い、細胞を傷つける活性酸素の除去、細胞の修復、脂肪の燃焼、シミやシワの防止、動脈硬化や糖尿病の予防、さらには認知症、難聴などの予防といったさまざまな好影響がもたらされます。人体の健康度を測るバロメーターは 70~100項目あるのですが、そのほとんどを改善するともいわれています。
まさに体を若返らせ、健康寿命を延ばす夢の遺伝子というわけです。

ところが、長寿遺伝子はいつも働いてくれるわけではありません。通常は眠っていて、ある条件が満たされたときにだけスイッチがオンになるのです。
その条件とは空腹です。人類の歴史は飢餓との戦いでした。飢餓状態がしばらく続いても生命を保つ装置として長寿遺伝子が働く生体メカニズムが備わってきたのだと考えられています。

1日の中でも長寿遺伝子が活性化したり、眠ったりするサイクルがあると考えられています。食事をすると血糖の上昇を抑えるためにインスリンが分泌されますが、インスリンが働くと長寿遺伝子や自食作用の機構がシャットダウンされることも分かってきました。
つまり、小腹がすいたときのおやつは、せっかく長寿遺伝子のスイッチが入ろうとしているのを妨げる行為ということになります。食間が長い睡眠中は最も長寿遺伝子が働きやすい時間帯です。

長寿遺伝子をONにするには次の項目のどちらかを行います。
 ・一日2食 プチダイエット、「16時間食べない時間を作る」
  夕食を止める(水分補給は可)

 ・一日3食 腹七分目の食生活を続ける。(食事前に空腹感が感じる量)


----運動で長寿を----

長寿の秘訣は有酸素運動と筋力向上運動と柔軟運動の3つをバランスよく続けることで、健康寿命をいかに延ばすかが重大な課題であります。

「1日30分の運動が長寿の秘訣」
高齢者が30分の運動を週に6日行うと、運動の強度が軽いか激しいかに関係なく、死亡リスクが40%低下します。1日の歩行が5000~8000歩前後。

軽い運動を週に1時間以下しか行っていない人では死亡リスクは低下していなかったが、週に1時間以上の運動をしていた人では死亡リスクは32~56%低下していた。

適度な運動や活動的な運動を行っていた男性では、座ったまま過ごす時間が長い男性に比べ、平均して5年長生きであった。加齢による心臓病や脳卒中による死亡リスクの上昇を考慮しても、この傾向は明らかだった。

流行に流されてヨーガしかしないとか筋力トレーニングしかしないというよりも、さまざまな運動をトータルに行うことがおすすめです。
歩行や水泳などの有酸素運動、筋力トレーニングなどの筋力向上運動、ヨーガやストレッチングなどの柔軟運動の3つを、バランスよく行うことが大切です。

長寿遺伝子を活性化させるために、食事と並んで重要なのが運動で、運動は定期的に、継続的に行なうことが重要です。

脂肪に含まれるアディポネクチンというホルモンは、血管修復や脂肪燃焼作用があるが、太った脂肪細胞からは分泌されなくなってしまう。つまり、脂肪細胞を太らせないようにしなければならず、生涯にわたって運動する必要があります。

興味深いことに、運動は何歳から始めても遅過ぎることはないという。たとえば水泳。体力や泳力は年齢とともに低下していくが、練習によって開発される能力は高齢になっても向上することが専門家のあいだで確認されています。

1日10分間の運動で骨に衝撃を与えることが、骨、さらには身体の健康維持に役にたつ。
歩行あるいは走行で生じる骨への衝撃が、骨細胞における炎症・老化促進タンパク質の活性を抑制し、骨量を維持します。

運動の基本は、歩くことですが現代は交通網の発達と自動車の進化で人間が歩くことが無くなってきています。自転車で運動もいいですが、筋肉の強化はできますが、骨に衝撃を与えることはできませんので、歩く運動は最低10分~15分間必要です。

「長生きする人の傾向」
男性は活動(身体を動かす)
1日に90分以上活動する男性は、30分以下の人よりも90歳まで長生きする可能性が39%高かったそうです。そして、活動量が30分増えるにつれ、長生きの可能性が5%ずつ高まりました。
となると、男性には日常生活の活動量を増やすのが健康増進への近道のようです。

女性にとって長寿のカギは体型にありました。20代から太らずに体重を維持してきた人のほうが長生きの傾向があったそうです。
1日の活動量は、1日30分未満、30~60分、90分以上で区分されましたが、この調査では1日60分が女性の最適な活動量だと結論づけられました。


「みずみずしい身体は筋肉をつける」
人体の60%を占める水分は、血液などに含まれる「細胞外液」と筋肉などに含まれる「細胞内液」に分けられます。細胞内液は体内にある水分の約7割を占めており、筋肉や臓器、皮ふ組織を構成する要素となっています。中でも筋肉は多くの水分を含んでいて、その組織水含率は75~80%です。体内にある脂肪の組織水含率は10~30%程度であることを考えると、その差は圧倒的といえるでしょう。運動によって余分な脂肪を減らし筋肉量を増やすことは、体内に維持できる水分量を増やすこと、みずみずしいカラダを保つためには筋肉をつける、ひいては健康を維持することにつながります。


長寿遺伝子を働かせ、健康寿命を延ばす。これは、食事と運動、そして前向きな生き方にかかっています。自ら働きかけないと、長寿遺伝子は静かに眠ったままです。


----意識で長寿を----

人は誰でもいつかは必ず死を迎えます。自分らしく生きて寿命を全うすることですが、ここでは長寿をテーマにしていますので、90歳以上生きる意識を考えます。

死は、何十年後のことかもしれません。もしかすると明日、事故や突然の病気で亡くなる可能性だってあるでしょう。人間の寿命は誰にも予見できません。幼くして命をなくす人もいれば、まだ幼い子を残してなくなる働き盛りの人もいます。

どんなに元気な人にも老化は否応なく訪れます。死を迎える日まで、さまざまな器官が老化し衰え、機能を停止していく。長生きするということは、老化とどのように付き合うかとも云えます。

平均寿命が年々延びて人生100年、なんて話も聞こえる時代に入りましたが、社会のシステムが、まだ追いついていないのが現状です

仕事は生きる目的を与えてくれるそうです。毎朝決まった時間に起き、元気に頑張ろうという気持ちになるそうです

脳は一つのことにしか集中できないという特徴がある。
ストレスのこととは関係ないまったく別のこと”に集中すれば、ネガティブな考えを払拭できる。
方法その1
できるだけ単純で、動作を伴う作業
・風呂掃除、トイレ掃除、窓掃除、庭掃除
 掃除は日常的に行うもので、こだわると2、3時間はあっという間に経ってしまう。
 キレイになるという、うれしい結果も付いてくる。
 そこに集中すると終わった頃には『あれ、さっきまで何を考えていたんだろう』と
 なると思います。

方法その2
イライラの払拭、集中力アップ、睡眠の質の向上などの効果があると言われる瞑想。
・瞑想
 瞑想で最も難しいのが、心を「無」にすることです。
 少し練習が必要です、楽な姿勢で10分間目を閉じて心を「無」にすることですが、
 最初はいろいろ頭の中に浮かんできますが心で無のみイメージすればできるように
 なります。



----運命(宿命)と長寿----
人間の寿命というのは、医学の発展に伴い、適切な検診や治療を受ければ延ばせるはずだ。いや、そうではない、それぞれの人間の寿命は運命で定められているものだ「寿命」についてさまざまな説が唱えられているが、確実なものは存在しない。

東洋哲学でも、「運命は生まれながらに定まっている」と主張する道家と、「努力によって人の運命は改善される」とする儒家の二大派閥が対立。2000年以上にわたって延々と論争が繰り広げられているが、いまだに結論が出ていない。


「運命と長寿を考えてみましょう」

長生きしたいというのは、誰もが抱く願いかもしれない。だからこそ、病気になれば治療を受けるし、長生きするために健康に気をつけたりする。だが、寿命を人工的に延ばそうとすることでひずみが生じるのもまた事実。そうであるなら、「運命」を受け入れるのも一つの選択肢ではないだろうか。

「長生きしたい」という人間の欲望にこたえるために科学や医学が発展してきたわけだが「生きよう」とするエネルギーが使い果たされるとき、それが「寿命」なのではないか。
「自分は何歳まで生きられるのか」と不安に駆られることもあるだろう。寿命を延ばすために、健康診断を欠かさず受け、食事を節制したり、さまざまな健康法を試す人も多い。それは意味があることなのか。

いろいろな健康法があるけど、好きなことをしてストレスがないように生活するのがいいのじゃないかな。生きることに執着しすぎると苦しくなる。執着がなくなれば、楽になるんです

「生き物の中で、人間だけが『死』という概念を生み出しています。死への苦悩は人間として生まれた限り、避けることはできません。愛する人を亡くしたときに『なぜこの人が死ななくてはいけなかったんだ』と悩んだり、自分の死を恐れるのは、仕方のないことなのです。我々は『なぜかわからない』という不安状態に置かれることで苦しむ。そんな中、『寿命』という考え方は、苦を引き受けるシステムの一つと言えるかもしれません」

寿命というのは肉体が「この世」に存在する時間。寿命を超えると、肉体は亡くなるが「あの世」で生きていると考えれば、大切な人が死を遂げたとしても、気持ちが楽になるのではないだろうか。

家族や友人が早すぎる死を遂げたとき、「あのとき、あれをしてあげていれば」などと過去を悔やむことは多い。でも、それを「これがあの人の寿命だったのだ」と思えれば、前に進むことができるはずだ。

「息を引き取った瞬間に、その人のすべてが終わるとは思えません。想いや願いというのは、その人が関わった人たちの中で生きていくものでしょう。『こんなふうに生きてほしい』『こんな社会になってほしい』など、亡くなった方の遺志は、死を越えても続く『物語』なのです。その物語に耳を傾けてみればいいのです」

「16世紀に活躍したドイツの神学者ルターは、こう言いました。『明日世界が終わるとしても、私は今日リンゴの木を植える』と。
たとえ寿命が明日尽きるとしても、次の世代のためにこれをするのだと思えれば、寿命とうまく向き合えるのではないでしょうか。そうすると究極的には、寿命は一つの通過点になる。死ぬことですべてが終わるわけではないのですから」
「死」は恐れるものではない。寿命は生まれながらに決まっているのだ、それは一つの通過点にすぎないのだ、と考えれば、いまを生きる意味が見えてくるのではないだろうか。

「なにが寿命を決めるのか」
自分で決める
日頃の行いで
食生活で
規則正しい生活で
運動で
健康診断で
ストレスで
神様が決めた運命
遺伝子で


「NHKスペシャル シリーズ人体Ⅱ「遺伝子」第2集 "DNAスイッチ"が運命を変えるを参照(下記)」

遺伝子の研究で最もホットな分野の一つが"DNAのスイッチ"、専門的には「エピジェネティクス(後成遺伝学)」と呼ばれるものです。なんとDNAにはまるで「スイッチ」のような仕組みがあり、その切り替えによって遺伝子の働きががらりと変化。さまざまな体質や能力、病気のなりやすさなどが変わり、私たちの運命や人生までも左右するというのです。

例えば、がんなどの病気。1万6000組の一卵性双生児のデータの解析によると、生まれ持った遺伝子が原因でがんになる確率は、たった8%ほど。残りの原因は、育った環境や生活習慣などが影響している、という説明だけで済まされてきました。ところが、そこに"DNAのスイッチ"が大きく関わっていることが分かってきたのです。

それを突き止めたのは、ジョンズ・ホプキンス大学のスティーブン・ベイリン博士らの研究グループです。注目したのは、細胞の異常な増殖を抑える働きを持つ「がんを抑える遺伝子」。健康な人では、この遺伝子が働いて、がんが防がれます。そこで、がん患者のDNAスイッチの状態を詳しく調べたところ、「がんを抑える遺伝子」を持っているにもかかわらず、そのスイッチがオフになっている人が多くいることが分かったのです。
最先端の研究によって、その不思議な仕組みが明らかになってきました。
まず、DNAのスイッチがオンの場合は・・・?
「がんを抑える遺伝子」の上を読み取り機のようなものが走ることによって、設計図が読み取られます。その情報をもとに「がんの増殖を抑える物質」が作り出され、がんが抑え込まれます。これがDNAのスイッチがオン、健康な状態です。
一方、DNAのスイッチがオフになった状態では・・・?
なんと、大切な「がんを抑える遺伝子」がクチャクチャに折りたたまれています。これでは設計図の情報を読み取れず、「がんの増殖を抑える物質」を作ることができません。DNAをクチャクチャにした張本人は、「DNAメチル化酵素」。この酵素は、「メチル基」と呼ばれる極小の分子をDNAにくっつけます。すると、それがあたかも磁石のような役目をして周りにある物質を引き寄せていき、ついには「がんを抑える遺伝子」がクチャクチャに折りたたまれてしまうのです。
こうしたスイッチの切り替えは、およそ2万個ある全ての遺伝子で起きる可能性があります。その結果、体質や能力、病気のなりやすさなどが変化し、私たちの運命が大きく変わっていくのです。

DNAのスイッチによって、自分の運命だけでなく、自分の子や孫の運命まで変えられるかもしれない-。
そんな衝撃の事実も明らかになってきています。コペンハーゲン大学で研究されているのは、いわば"精子トレーニング"。毎日1時間の有酸素運動を6週間続け、子作り前のいっときだけ、みずからのメタボを改善。同時に、精子の中の「メタボに関わるDNAのスイッチ」を健康な状態に切り替えて、生まれる子どもに遺伝させようというのです。
しかし、これは今までの科学の常識では、ありえないとされていたことです。なぜなら、精子のDNAスイッチは受精に備え、いったん全てリセットされると考えられてきたからです。つまり、食べすぎて太ろうが、体を鍛えて筋肉を付けようが、親のDNAスイッチの状態は一代限りのもので、次の世代には決して引き継がれないとされてきました。
その常識を覆し、世界を驚かせたのが、ロマン・バレス博士です。太った男性10名から精子を採取。精子に含まれるDNAスイッチの状態を解析したところ、驚いたことに、リセットされていないスイッチが少なくとも2種類あることが分かりました。それはなんと、「食欲を増す」と「脂肪をためる」に関わるDNAのスイッチだったのです。これまでの研究で、太った人が運動やダイエットなどによって、精子のDNAスイッチを健康な状態にしうることも分かってきました。
今、こうした最先端の研究によって、親が「経験によって獲得した性質や体質」の一部が、次の世代に遺伝する可能性が明らかになってきているのです。

DNAのスイッチという不思議な仕組みが、一体なぜ私たちの体に備わっているのでしょうか?
その本当の意味が、NASAなどが行った最新の研究で明らかになってきました。調べたのは、一卵性双生児の宇宙飛行士、スコット・ケリーさんとマーク・ケリーさんのDNAスイッチです。
国際宇宙ステーションに1年近く滞在したスコットさんと、地球に残ったマークさんのDNAに起きた変化を比較することによって、宇宙で起きた変化だけを詳しく分析しました。すると、宇宙にいる間に、スコットさんの体内では9000以上のDNAスイッチが変化。実に興味深い現象が起きていました。
宇宙では強力な放射線が降り注ぐため、DNAに傷が付き、がんなどのリスクが増すことが分かっています。それにあらがうように、「DNAの損傷を修復する」スイッチがオンに。また、無重力空間では、次第に骨がもろくなっていきます。それを防ごうと、「骨を作る物質を増やす」スイッチがオンになっていたのです。
驚くべきことに、人体はこれまで一度も経験したことのない、宇宙という環境にもなんとか適応しようとします。DNAのスイッチは、そんな未知の環境にもすばやく適応し、生き抜くために備わった仕組みなのです。
長い時間をかけて環境に適応する「進化」。そして、急激な気温の変化や飢餓など、短期間の環境の変化を乗り越える「DNAスイッチ」。その組み合わせによって、私たち人類は生き延びてきたと考えられています。そして、その遺伝子を、未来へと引き継いでいくのです。


「細胞と会話を」
遺伝子が運命や人生までも左右することが解明されようとしています。全部が解明されるのは何年先か解りません。

私達の体は、60兆個の細胞で成り立って、一つ一つの細胞が生命体で、細胞同士の情報のやりとりと、脳からの指令(ホルモン)で、生命が維持されています。

皆さんは、自分の細胞60兆個を意識したことがありますか、例えば心臓の細胞は生命誕生と同時に活動して全身に血液を送り出しています、血液を多く必要とすれば、鼓動を速くして活動しますが、意識しなくても行ってくれます。これからは、細胞に感謝し細胞と会話して、細胞の中の遺伝子と意思の交換をしましょう。

これからは、毎日細胞と会話をしましょう。
下記は、基本です。声をだしてもいいです、意識で会話でもいいです。
朝起きたら、「60兆個の細胞の皆さん、おはようございます」
寝る前は 「60兆個の細胞の皆さん、今日は お疲れ様でした」

以下は、オプションです。お風呂に入ったときに行いましょう。
頭から、目、口、頬、顎、肩、腕、手の指、腰、足、足の指の筋や筋肉を動かし、正常であるか意識して動かし、悪い所は細胞さんに、正常になるようにお願いしましょう
次は、内部の臓器等を意識して会話します。
脳、心臓、肺、腸、肝臓、腎臓、膵臓、等知っている範囲で行います。
「脳の細胞さん 頑張って下さい」
「心臓の細胞さん 頑張って下さい」・・・。これで細胞は活発になります。

以下は、DNAの長寿スイッチをONにする方法です。
毎日細胞と会話します。
「60兆個の細胞の皆さん、自分は○○歳まで生きるので、お願いします」

目に見えない生命と意識で会話して、自分の人生は自分で決めましょう。







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